Lightroom Before/After

LRの編集方法は人によってそれぞれですが、最初のうちはなにから手を付けていいのか分からないものです。まずは一般的な編集の流れを覚えて、慣れてきたら自分なりに速くて効率のいい編集方法を模索すればいいと思います。

今回は例として、この写真を編集していいます。RAWからなにも編集せずに、そのまま出力したJPEGがこれです。


ILCE-7RM3 FE 100-400mm F4.5-5.6 GM OSS F5.6 100mm ISO500  1/6400sec 

これを最終的にこのように仕上げていきます。被写体を明るく、コントラストをはっきりさせ、青空も綺麗な青にします。


ILCE-7RM3 FE 100-400mm F4.5-5.6 GM OSS F5.6 100mm ISO500  1/6400sec 

カメラやレンズごとにプリセットを用意する

まずRAWファイルを読み込んだ時点のスクリーンショット。なぜか露光量が+0.02になっていますが、気にしないでください。

写真編集を効率化するために、自分だけのオリジナルプリセットを用意しましょう。これはカメラごと、レンズごとに用意するといいでしょう。特にシャープネスとノイズ軽減はカメラによってパラメータが大きく異なってくるので、そこだけを変化させてカメラごとにプリセットを保存します。

今回使ったカメラはソニーのα7RIIIですが、風景用にRX100M3のプリセットを適用しました。α7RIII用のプリセットよりシャープネスとノイズ軽減が弱めに設定されています。

この段階では露光量などはいじらず、明瞭度、自然な彩度、シャープネス、ノイズ軽減を軽くかけた程度のパラメータ調整にしています。

オリジナルのプリセットを保存する時はCommand+Shift+Nで呼び出します。どんなパラメータを保存するのかも選択できます。私は下記のような選択をしています。

すると画面左の「プリセット」欄「ユーザープリセット」に追加されます。「t」はtemporaryの略で、これはがっつり編集したパラメータを同じような連続写真に次々と適用していくための、一時的なパラメータ保存プリセットとして使っています。

プリセットを保存したら、写真選択→使うプリセットをクリックで、保存されたパラメータ値が適用されます。

全体の明るさを調整

写真撮影時、私は露出補正をマイナスにしておくことが多いです。これは白飛びすることを防ぐためです。そのため、全体的に少し暗い写真になっているので、まずは明るさを「露光量」で調整します。

数値的には、撮影時-0.3EVに設定しているので、露光量も+0.3が適正値のはずですが、それでは暗いため、あまり数値を気にせず、パラメータを上げていきます。

コツはヒストグラムを見ながら、一番情報が多い部分(今回だと赤黄緑の山がある部分)が中央に来るように露光量を調整することです。

トリミングする

順番が後先逆になりましたが、通常はトリミングを一番最初にします。トリミングによってヒストグラムが大きく変化することもあるからです。

Rキーを押すとトリミング調整モードになります。

構図決めや水平出しをここで自由に変更できます。特に水平出しはここでしっかりしましょう。

今回構図は被写体をいわゆる1/3に配置するレイアウトにしました。

細かい光量調整をしていく

トリミングで構図と水平出しを調整し、全体の露光量を決めたら、次はいよいよ細かい光量調整です。

トーンカーブでする人も多いと思いますが、私はトーンカーブが苦手なので使いません。

その代わり、ハイライト、シャドウ、白レベル、黒レベルの4つで調整していきます。それぞれの意味はこちらを参考にしてください。

今回はハイライト側は全体的にもう少し明るく、暗い部分はそこだけコントラストが強くなるように、黒レベルを上げた上でシャドウを落としています。ヒストグラムの左半分だけコントラストを上げる一つのコツです。

この時ヒストグラムを見ながら、白飛びと黒つぶれが発生しないように注意します(発生すると、ヒストグラム左上もしくは右上の△が光る)。

ホワイトバランスを調整する

WB(ホワイトバランス)は調整工程の最後の方で行います。というのも、特にコントラストを調整すると色味が変わることが多いためです。

WBには「色温度」と「色かぶり補正」の2つがありますが、基本は「色温度」だけでいいでしょう。

記憶にある空の色に近づくように色温度を調整すると、4,890になりました。

WBがなかなかうまく決まらない場合は、LRに自動調整してもらうのも一つの手です。

「色表現:」の下にあるスポイトマークをクリックし、写真の上に持ってくると色を選択するモードになります。

ここで、写真の中でニュートラルグレーと呼ばれる、色情報がない部分をクリックします。たいていは白やグレーの部分をクリックすればいいでしょう。

すると、LR的には色温度が「5,450」、色かぶり補正が「+6」が正しいWBとなりました。

空を鮮やかにする

LRが自動補正したWBで大きな不満はないのですが、青空だけはもう少し綺麗にさせたいと思いました。

そこで、青空だけを編集するテクニックをご紹介します。

「HSL/カラー/B&W」の欄をクリックして、下に展開します。その中で「カラー」を選択し、さらに「ブルー」を選択します。

単純に青空を深い青にするなら、「彩度」をプラス側に、「輝度」をマイナス側にするだけでオーケーです。

ここでは、もう少し大胆にパラメータを調整しつつ、LRが自動で補正したWBでは空部分に少し緑味が見えたので、「色相」もプラス側に補正します。

今回はこのままで十分コントラストが出ているように思えましたが、気持ち、コントラストをかけておきます。

以上で完成です。一般的にはこういう流れで調整していきます。

もう一度完成写真を掲載しておきます。


ILCE-7RM3 FE 100-400mm F4.5-5.6 GM OSS F5.6 100mm ISO500  1/6400sec 

冒頭にも書きましたが、慣れてきたら順番を変更した方が効率的だったり、あまり深く考えずにパラメータの数値がすぐに分かってきたりします。

しかし、大事なのは各パラメータがどこの、なにを補正しているのかを理解することです。それを体で覚えるまでは、基本的な流れを踏襲しつつ、パラメータを大きく動かして、各パラメータの意味を理解するようにしましょう。

 

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